大歳神、大市比売、宇迦之御魂神

神大市比売命 かむおおいちひめ

別名
大市比売命:おおいちひめのみこと
大歳御祖命:おおとしみおやのみこと
……
須佐之男命の妻で、大山津見神の娘。
須佐之男命との間に、大年神と宇迦之御魂神を生んだ。

大市神社
一、祭神
大市比売命(須佐之男命御后)
一、由緒
鎮座の年代は明らかでないが当社は、元石田川(岩田川)の川辺の松樹の下にあったので川松明神と呼ばれて居ります。
ここに鎮座されたいわれは津市を距る事一里現在の安芸郡村主村が大市村と呼ばれて居た時にその河辺に延喜式内大市神社が石田川の洪水の時に流失して石田村の河辺の古松にかかったので里人が之を引上げて鎮祭し川松社と云った。神威が著明なので石田村の産土神と崇敬される様になり河辺に鎮座後度々の水害を免れたので何時の頃からか現在の社地へ遷座して社殿、拝殿等を建設されたのであります。其の際神社の前に人家が無く往来だけであったのでここを宮之前と云い且神名を川松明神と唱え大市神社と通称せられる様になったのであります。
明治15年5月1日郷社に列格許可になり、又明治40年11月8日に(佐伯町鎮座)佐伯社(山中町鎮座)山中社(綿内町鎮座)須貿神社が合祀され、同年12月18日に(柳山町鎮座)津興神社明けて明治41年1月11日に(船頭町鎮座)船積伊奈利神社、同年3月11日に(伊予町鎮座)伊奈利神社がそれぞれ合祀されたのです。尚昭和20年終戦後社格が廃止されました。

境内社 伊奈利社
祭神
宇迦之御魂神 伊邪那岐命 市杵島姫命 大山祇命
由緒
当社は元綿内町清長院境内に鎮座して居りましたが、明治の御一新の際に当社地へ遷座したのです。

大和神社
奈良県天理市新泉町星山306
主祭神 日本大国魂大神
八千戈大神
御年大神
社格等 式内社(名神大)二十二社(中七社)
旧官幣大社 別表神社
創建 崇神天皇12年

日本大国魂大神(倭大国魂神)以外の祭神については文献によって諸説あり、『神社要録』では左殿を須沼比神、『社家説』『元要記』では左殿を三輪大明神(大物主)・右殿を天照大神、『元要記一説』では右殿を稲倉魂神としている

日本神話では、スサノオと神大市比売(かむおおいちひめ・大山津見神の娘)の間に生まれた大年神(おおとしのかみ)としている。両神の間の子にはほかに宇迦之御魂神がおり、これも穀物神である。また、大年神と香用比売(カヨヒメ)の間の子に御年神(みとしのかみ、おとしのかみ)、孫に若年神(わかとしのかみ)がおり、同様の神格の神とされる。
古語拾遺における記載
『記紀』には系譜以外の事績の記述がないが、『古語拾遺』には、大地主神(おおとこぬしのかみ)の田の苗が御年神の祟りで枯れそうになったので、大地主神が白馬・白猪などを供えて御年神を祀ると苗は再び茂ったという説話がある。

大年神は大歳御祖神社(静岡県静岡市葵区)、飛騨一宮水無神社(岐阜県高山市)などで祀られている。また、特に西日本で大歳神社・大歳様として田の畔の祠などに祀られている。葛木御歳神社(奈良県御所市)が全国の御歳神(御年神)を祭る神社の総本社とされる。