抱朴子

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  • 魏志倭人伝で有名な『三国志』の陳寿(チンジュ 233-297)とほぼ同時代に呉の国に葛洪(カツコウ 284-363)という人物が、書いた。数々の文献や経験(?)をもとに、道教(どうきょう)の教書『抱朴子(ほうぼくし)』内篇20篇を317年に完成させた。
中国,晋代,葛洪の著作。
書名は彼の号による。内外両篇から成り,317年(建武1)に撰し終わった。
内篇はそれまでの神仙道を集大成したもので,道教理論の最も体系的な論述の一つ。
技術を駆使すれば仙人になれるのだという二点を論拠に仙人実在証明と不老長生術の開示をする。
その術には,仙薬・導引(体操)・胎息(呼吸法)・房中(交接の術)・護符・存思(精神統一)などがあるが,
とくに黄金の不変性を模倣せんとし,錬金術で得た金丹・金液を服用するのが最上とされる
  • 古の人は、仙人となり長命を得るととをあこがれたようだ。
  • 抱朴子の書いた「仙薬編釈」は天下の奇書であり、秦の始皇帝なども不老長寿の仙薬をもとめた。
  • 古墳時代から奈良の時代、わが国でも丹や辰砂(水銀)が使われていた。
  • 現代人は、決して信じないが、驚きあきれる内容でありました。
  • 翻訳+内容紹介サイト

仙人の食事

  • 中国古代には仙人は山野に暮らしたので、「仙気」の強い植物を常食。
    • 仙草とは仙気の強い野草--アカザ、雪ノ下、スベリヒュウ、ハコベ、オオバコ、セリなど。  
    • 仙果とは仙気の多い果物--胡桃、松実、腰果、乾葡萄、紅棗など
  • さらに、山海の珍妙なる仙薬を紹介。
草木の芽、つぼみ、熟しかけの木の実など、いわゆる「未発の動」といわれるものを食べること
木の実を中心に、花、葉、根に及び純生食に徹すること
そば粉や薯の類を加えても良い
  • 霞(かすみ)を食べるとも聞いたように思うが、「山野に育つもので、菜食・木食であった」
  • このあたりまでは、健康によさそうに思えるが・・・・・

茯苓(ブクリョウ):サルノコシカケ科 別名、茯神

  •  任子季は、茯苓を飲むこと18年にして、仙人玉女が目の前に現われ、仕えるようになった。突然に身を現し、突然に身を消す(神出鬼没)ができるようになり、食物を必要としなくなった。灸の傷も残らず、顔が玉のように光っていたという。
  • 霊芝というのは硬くて朽ちないので仙人の象徴であった。

 お国事情

  • 古代中国では、「不老不死」を求めて、様々な試みが行われた。皇帝たちが、中国錬金術、または錬丹術と呼ばれる不死の霊薬作りに心を惹かれた。
  • 韓国の歌謡「恨(ハン)五百年」は「恨み」という意味ではなく、「五百年くらいは生きたいのに(出来なくて悔しい)」という意味とのことらしい

四霊:麒麟・鳳凰・亀・龍のうち、実在の亀の不幸

  • 亀以外は空想の生き物。亀は長寿なので、中国では食品スーパーでみかけるとのこと
  • 「その甲を剥ぎ取り、火で炙り方寸匕にて服す」
    • 方寸匕は正方形の一辺が一寸の平らな四角い板ですくって、その粉末を飲む。一日三回、これを飲み続ければ、千歳まで生きられる
  • 亀の甲羅は薬用にすることができて、あるいは仙用される
  • 中国で亀とは、鼈(すっぽん)であり、その効能は、『神農本草経』などにある
    • 腹の中のしこりを取る
    • 痔核を治す
    • 骨折を癒合させる
    • 滋陰、陰を潤す:強壮作用がある など
  • 現代では、強壮効果を信じるひとが多く、中国では亀が見つけにくいほど、食されるとのこと

海の食材と効用

燕の巣:500歳を得る

  • 千歳のツバメ その巣は北に向かい、その色はほとんどが白く、尾が曲がっている。これを陰干しして一羽分を食べれば五百歳とならん

5色の霊亀:千歳を得る

  • 五色の色をもつ。そのオスは額の両骨が角のように立っていて、人の言葉を理解し、蓮の葉の上に浮かび、草むらの中にいて、羊の血でこれを洗い、その甲羅を剥ぎ取り、火にあぶって一日3回服用し、一匹分飲めば千歳を得ることができる

真珠:死せずして長生きする

  • 真珠は直径一寸以上のものを飲むべきである。これを飲めば、長久なる命を得ることができる。酪漿(牛・羊の乳)にこれを漬ければ、水銀のようになる。また、浮石水・蜂の巣・蛇黄などをこれと合わせて、丸めてこれを飲むと、死せずして長生きする。

桂(肉桂):水上を歩行し長生

  • 葱涕(ネギ水)と合わせて蒸して、竹の油と合わせてこれを食すると良い。また、亀の脳と合わせてこれを七年間飲めば、水上を歩行し、長生きとなる。

玉を服する者は、その命、玉のごとし

  • 玉を飲むと、人は身軽に宙を飛び、地上に留まることはない。しかし、その道のりは遠く、百二百斤を飲んで、ようやく力を発揮できるようになる。
  • 玉が金に及ばない点は、飲んだ者が、時々発熱することにある。玉の粉を飲む者は、十日に一度、雄黄(赤色硫化砒素)と丹沙(硫化水銀)をそれぞれひとさじ飲み、髪を散髪して、冷たい水で沐浴すれば、発熱を防ぐことができる。

金属を食べる:道家は液体化して服用:信じないこと!!

  • 腐敗したり錆びたりしないものを服用することにより、自分の身体を錆びたり腐敗したりしない身体に作り変えていくというのが道家の理想

金丹(キンタン):丹砂(水銀)と金を合わせた最高の仙薬:不老不死

  • 丹砂水(タンサスイ):長命を得る 丹砂一斤を生竹の筒の中に入れ、石胆(硫酸銅)、消石をそれぞれ2両を加え、上下を覆ってフタをして、漆骨丸でこれを封じ、乾くのを待って醇苦酒の中に入れ深さ3尺の地中に埋める。30日で水となって、色赤く、味が苦くなる。
  • 丹薬というものは、火を加えれば加えるほど神妙なる変化(水銀は、固体、液体、ガスに変化)が現われる。一方、黄金は火に入れて、百回錬造してもその量が減ることはなく、地中に埋めても天地が終るまで錆びることはない。
  • そこで、この二つを服用して身体を練るがゆえに、人は老いることがなく、死ぬこともない。
  • 銅青を足に塗って水に入れば、足が腐れないのは、銅の強さをもって身体を守っているからであるが、金丹を身体にとりいれることは、銅の働きには及びもつかないほど、神妙なることである。

黄金:金を食する者は、その寿命、金の如し

  • 金を牡荊・赤黍酒に浸し、百日たてば、柔らかくなり、これを一日三回、全部で一斤飲めば、百病は皆去りて、盲者は目が見えるようになり、聾者は聞こえるようになり、老いた者は若返る。火に入っても火傷せず、あらゆる病を退けることができる。
  • これを三斤飲めば、水上を歩行できるようになり、山川の百神が皆来て守護し、天地と同じ寿命を得る。

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Last-modified: 2012-08-18 (土) 12:09:00 (2306d)