米国のゼロ金利政策で為替の潮目が変化:ドルからユーロへ金利裁定

金利が変われば、通貨の価値は急激に変化します。
このグラフは、最近のドルとユーロの価格です。
12月10日頃まで、これまで円に対して、ドルとユーロは右下がりで相関して下落してきた。
ところが、最近は、ドルの金利がユーロよりも大幅に低くなると、「ドルが下がればユーロが上がる」という金利裁定による資金の流れが発生して、ドルと円の流れが逆相関になってきました。数時間のうちに裁定が完了するというきれいな関係が見られます。
潮目が変わったようです。
19.8:600:356:450:267:20081222USD-EURO:center:0:0::
12月17日の為替は大きく変化
1.FF金利は米史上最低の0%台となる
2.ドル高に移行 91円–>89円/$
3.対ユーロでドル安。124円–>125円/EURO
4.円で見れば、急激なドル高、一方ユーロ高が発生。豪ドルも対円で上昇。
米国の株価が、利下げを好感して急上昇。円は、ユーロに対してのみ弱含み。対ドルでは、円高傾向なので、ここ1ヶ月ほど株価は停滞気味です。

2 thoughts on “米国のゼロ金利政策で為替の潮目が変化:ドルからユーロへ金利裁定

  1. 欧州の株式市場

    クレジット危機の影響で年間では大きく下落した。FTSEユーロファースト300種指数は7.50ポイント(0.91%)高の831.97。年間では45%下落した。

  2. 金融危機とは

    金融危機:financial crisis
    信用収縮:credit crunch
    「Financial Crisis」 の検索数が急激にアップするのは、リーマンブラザーズが破綻した9/15からでした。
    貸し渋りという現象が、credit crunch。Stiglitz and Weiss (1981)の信用割当の理論によれば、担保価値の減少は、貸し倒れリスクやエージェンシー・コストが上昇することによって、貸出の限界費用曲線、つまり貸出供給曲線を左方にシフトさせる。情報の非対称性が存在すればそれによるい貸出供給曲線の左方シフトは利子率をも減少させる。

コメントを残す