渺望と俯瞰 :keyhole が 3D地図と検索を関連づけるか:Google Earth スタート

「渺望」とは、全体を鳥瞰することである。カーナビの地図の黎明期に、「渺望」し、またズーミングする地図情報処理の重要さと困難を教わった。また「俯瞰」の重要性が、学術会議で再度指摘されている。渺茫し、俯瞰し問題の所在や異変を感じ取る人間の能力は、眼と脳の相互作用であり、不思議な能力と言えよう。
最近、3次元の地図を「渺望」し、ズームアップできるソフト、keyholeが公開された。鍵ののぞき穴から地図をみる感覚が味わえる。
6月になって、Googleが、keyhole.comの会社を買収したので注目されている。
www.keyhole.comのページの右に
play animation のボタンがあるので、これをクリックすれば、技術の概要がわかる。
1.街路を3次元で見る
2.住所を入れれば、そこに飛ぶ
3.風景を3次元表示し鑑賞
4.ホテル、レストラン、ビジネスポイントを地図表示
などが可能になる。
138.7:320:180:0:0:googlemap:center:1:0::
 携帯やPDA、PCなどメディアを選ばない。また、グローバルに活用できる仕組みである。
写真のようなラスター画像と位置情報や区画などのベクトル情報が合成して表示、検索できるようだ。
これで、国土を表す地図とその上の人やものが関連付けて、検索・閲覧できる。分解能も高いので、自動車の様子もわかる。衛星写真なのかメンテナンスも容易で、サーバーに蓄積した画像を倉庫から取り出してズームアップできるので、グローバルに世界中の直近の情報を活用できる。
Googleらしい空間情報検索の始まりかもしれない。カーナビのデジタル地図よりもリアリティが高いし、ディジタイジングも不要ならばずいぶん安価に供給できそうだ。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/10/28/5172.html
クライアント側では、30ドル弱で使用権を得る事ができるそうだ。
これまでのわが国の高コストなシステムと比べれば、本当に革新的と言えよう。
 まだ精度が粗いが、従来の写真測量やカーナビの世界を驚かせる技術である。
わが国では、重要なエンジンの基礎的開発が遅れ、国費で作った地図データーも少しずつ公開されだした状況であり、彼我の発想の差は大きい。
googlemap の右上にサテライトのボタンがありますので、これをクリックすれば、keyholeの衛星画像が見れます。
129.4:500:282:450:254:googlesaterite:center:1:0::
 
 日本でのささやかではあるが、極めて重要なマッチング技術に、位置情報表示と検索を可能にする下記の技術がある。国土基盤技術の公開が、いっそうの技術の有用性を高めるという、オープンソースの経験こそ、この分野で生かされることを願っている。

レストランサーチ

この分野で、いまのニーズを追うだけで、既存技術の改良ばかりに力を入れることは、なんら革新的な有用技術も生み出さない。検索エンジンや音声認識エンジンや俯瞰・渺望エンジンなど コアとなるエンジンを開発すること、パッケージ化し公開し改良することが遅れている。
Googleの株価もバブルかも知れないが、長年の歴史をもつものづくり企業の何倍もの評価がある。
 つまらないデータ収集や改良にお金をかけすぎて、基盤技術で遅れをとっては、残念である。カーナビの技術も、陳腐化しそうに思えてきた。日本での個別ソリューションでビジネスをするのでなく、世界に売れるソフト・エンジンの登場を期待したい。
google Earth 開始
Google Earth は3D化しているみたい。たしかに、元のデーターは同一の衛星写真かもしれない。
Vector化して、計算しながら表示・スクロールするなら重いでしょうね。
フリーのソフトで試行したい。
グラフィックカードの良いのを持っているひとの、報告をそのうち調べましょう。
GoogleAPIとは、何か。

Googleが提供する検索などの機能を他のプログラム言語から呼び出す為のAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェイス)。
これでは、良く分からない。GooleWebAPIの方が解かり易い。
 全ての業務がWeb上で行われる現在、Web上のコンテンツは、サーバー内に蓄積され、見たい人、書きたい人、決済・連絡などの情報は、
1.サーバー内のスクリプトが、内部情報を引き出して(URLなどと関連付けて)ユーザーに提供している。この意味で、サーバーは、Input-output system であり、定められた内部コンテンツ範囲で、定められたプロセスしか実行していない。
2.これに対して、Google検索は、世界のWWWの情報を収集し、関連付ける機能を持っている。
1.のWebサーバー上で、任意のスクリプト動かし、Googleの検索と倉庫機能を関連付ければ、WWW上のお好みのコンテンツを1.のWWW内のコンテンツと関連付けて、操作可能になる。
 たとえば、今日私が釣り上げた鯛は、世界中の今日の釣果のどのあたりのサイズか調べて、Myサーバーで表示可能であろう、アー例が良くないが—,またその釣れた場所を googleの衛星写真の位置に埋め込んで、お知らせすることも出来る。(さらに、良くない例で、だれもやりたがらない例である。)DynamicなMy情報を、WWW上の任意の情報と関連付けて処理できるということ。
 myWeb上で、世界のWebたちのView(見るフレーム)とデーターを、お好みに関連付けできるようになれば、世界が変わる。いちいちURLを変えて、Viewを再構築する必要もない。たとえば、連続的の地図画面をズームさせながら、自分の動きの視点(位置座標の変化)から、街めぐりを楽しめる。そのためにサーバー相互の情報交換は、同期させずにメッセージ交換する方向になろう。道路のような静的情報と車や信号のような動的情報を、ひとつのビューフレームの中で、Dynamicに結合できるし、多数のサイトの情報をひとつのViewのなかに結合させて表示できるようになろう。
 そうなると、自分と他者の情報の区別も、見かけ上はわからなくなりそうである。
 人間とは、関係である。関係とは、それ自体が関係するということ。(キルケゴール)
 Webとは関係である。Web上の自分(Web)とは、それ自体が関係すること。(青海波亭)
GoogleMapを見ればわかるが、日本の地図表示・検索サイトよりも遥かに豊かな情報が関連付けて閲覧できる。
1.Mapまたは衛星写真
2.現在のレストランなどのWebコンテンツ
の2つを、検索エンジンが、位置座標と関連付けてView+スクリプト表示しているだけである。一方、多くの一般の地図サイトは、なんと時には有料で、サーバーに入力させて、(労力と費用を使って)、ほとんどのレストランが参加していないレストランガイドサイトとなっている。
このGoogleMapと同様の機能をMyサーバー上に、実現できるのが GoogleWebAPIである。思わぬアイデアが出現しそうなので、お楽しみである。
関連:物流 WEB ロッカー など

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